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反田恭平さんプロデュースのコンサート

17日に奥様の小林愛実さんのリサイタルに行ったばかりですが、今日(19日)はご主人の反田恭平さん指揮JNOの皆さんの演奏と、務川慧悟さん、エリック・ルーさんのピアノコンツェルトを聞いてきました。

 

今回は舞台裏側の左側、指揮の反田さんのお顔も、ピアニストの手元も見える素晴らしい席です。

 

今日のプログラムは、今年からみなとみらいホールのプロデューサーになられた反田さんが、ホール25周年を記念して25のプログラムを企画した『みなとみらいホール25周年音楽祭』の第1回目ということもあり、最初にホール館長の新井謳子氏と反田恭平さんの短い対談がありました。

このホールも、もう25年経ったのかという思いと、着実に横浜に根付いた市民に愛されるホールとして育っているなと思いました。

 

演奏は、まずJNOの演奏でモーツアルトのドン・ジョヴァンニ序曲、そのあと務川慧悟さんを迎えてグリーグのピアノ協奏曲イ短調、休憩をはさんでエリック・ルーさんのピアノでシューマンのピアノ協奏曲イ短調でした。

反田さん、務川さんはとても熱い熱のこもった演奏で、聞いているこちらの胸もジーンと熱くなってくる、躍動感のある演奏でした。なにかお二人の世界に引き込まれてゆくような強い吸引力のある演奏だったと思います。

アンコールは務川さん得意のラヴェル。きらびやかな美しい演奏で締めくくってくれました。

 

続いて後半はエリック・ルーさんの登場です。彼はとてもハンサムな長身で、反田さんより頭一つ分背が高い! まずその身長に驚かされました。

その彼の演奏はどこか冷静さと、シューマンらしいもの悲しさをたたえ、こちらも胸をつかまれるような感動的な演奏でした。

そしてなんとアンコールは反田さんと二人でのピアノ連弾で、ブラームスの子守歌。今日は反田さんのピアノは聞けないかと思っていた聴衆も、これには大拍手でした。

 

この日も本当に満たされた一日でした。今日頂いた栄養を、またこれからの演奏に役立てていきたいと思います。素晴らしい演奏会に感謝です。