
7月9日と10日は二日連続の発表会でした。
9日はピティナステップに6人の生徒が出演。
10日はピアノギャラリー音楽教室の発表会です。
どちらも初めてのステージの人から、すでに何度も経験のある生徒さんなど様々でしたが、皆さんこのステージを目標に練習を積んで頑張ってきました。
いざステージに上がると、いつも通りに弾けるかというとなかなかそうもいきません。100%いつも通りにうまくできたということはほとんどないですよね。
やり切った顔で笑顔満面の生徒さんもいれば、終わった後に涙を流して悔しい思いをかみしめている生徒さんもいました。
『失敗は成功のもと』『成功より失敗から学ぶことの方が多い』とよく言いますよね。
成功したときは満足感に包まれ、次に進む原動力にもなりますが、失敗したときは過去を振り返り、どこがいけなかったのか、何が足りなかったのかを反省します。むしろ成功したときより強く反省し、場合によっては自分を責めるということもあるでしょう。でもそれが次のステップに向かう大きな成長に繋がるのです。
レッスンでどうしても弾きにくかったところは、本番で必ずミスをしまいますし、暗譜が甘かったところ、理解できていなかったところは、ステージ上でも止まってしまったり迷路に入ってしまったりするでしょう。でも逆から見れば、次の上達への課題が見つかったということなのです。自分に足りていないことがはっきりわかって、次の成功に向けてなすべきことが把握できる、ステージにはそういう力があります。
「もう二度とステージなんか立ちたくない」と思うかもしれません。でも逃げていては折角の成長のチャンスも逃してしまいます。プロの演奏家も100%うまくいったと思える演奏会はないと思います。毎回反省点を見つけ、それを糧に成長し続けるからこそ一流の演奏家になれるのだと思います。
だから失敗しても逃げずに次のステージに挑戦してほしいと思っています。
大成功した皆さんも、実はまだまだこれからです。これから素敵な曲にどんどん挑戦していってください。自分の手に負える曲ばかりではなく、ちょっと背伸びをして理想の曲に挑戦し、その中に反省点を見つけて自分の実力をどんどん上げていってください。
でもステージの上で、これまでの練習の成果を精一杯出して演奏する姿は、とても輝いていました。
おめでとうございました。