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ブルグミュラーコンクールその3

11/23、ブルグミュラーコンクール東京大会の本選が行われました。

岡村教室から参加して予選を突破したSちゃんが参加しました。

場所は中野坂上ハーモニーホール。駅のすぐ近くの大きな商業ビルの中にあるホールでした。それほど大きくはないけれど、逆に大きすぎないところが親近感があって落ち着く感じがします。

今日は小学3-4年生Aカテゴリーの本選です。と言っても1つのグループが24~25人、そのグループが全部で9グループあるので、全員で223人。関東地方の予選を通過した人たちですから、人数もすごいですね。

 

10番前の人になったら楽屋にスタンバイです。私は椅子や足台の調整のためにSちゃんに付き添って一緒に楽屋に入りました。楽屋では順番を待ちながら最後まで楽譜を確認しながら指を動かしている人、手袋をして手を温めている人、参加証を忘れて慌てて取りに行く人…など本番を待つ緊張感で張り詰めた雰囲気です。

Sちゃんは落ち着いて順番を待っていましたが、直前になって突然「ダメかも…」と。落ち着いているように見てたのですが、やはりプレッシャーがあったのでしょうね。張り詰めた空気も重かったのでしょう。「周りのことは何も気にしなくていいから、ピアノに向かったら鍵盤以外のところは捨てて曲に入り込もうね。自分の思うように演奏していいんだよ」と話すとうなずいていました。

 

本番ではさっきの言葉が嘘のように、とても落ち着いて良い音で弾けていました。一部ちょっと指が迷ったところはありましたが、なかなか良い演奏だったと思います。

24日の審査発表では残念ながら賞には届きませんでしたが、Sちゃんは緊張に打ち勝ってよく頑張ったと思いますし、本人も「来年も出る!」とやる気満々のようです。

 

本選に進む人は皆さん上手ですが、演奏となると緊張りあまりいつもの実力がなかなか出せない場合もあると思います。

それでも本選に進めたこと、一歩ずつ進んでいることを喜んでよいと思います。次こそはと思う気持ちが自分を押し上げ、ピアノが更に楽しくなっていく、コンクール参加がそのような効果につながれば意義のあることだと思います。