
息子が幼稚園に上がって年少の初日、お昼寝の時間に先生がピアノを弾いてくださいました。そのことを帰ってから「先生がお昼寝の時間にモーツァルトを弾いてくださった」とママに報告した女の子がいました。3歳でモーツァルトが聞き分けられるなんて!
息子の幼稚園は年中から全員がピアノとソルフェージュを習うカリキュラムになっていましたが、その女の子もそこで手ほどきを受け、卒園後は桐朋学園子供のための音楽教室へ通い、高校から桐朋学園女子高校の音楽科へ。その間にノアン・ショパンコンクール・イン・アジアで1位になり、高校卒業後はフランスのノアンで勉強し、その学校を今年首席で卒業。この9月からパリ国立高等音楽院への入学が決まったそうです。
そんな輝かしい経歴のお友達、松田彩香さんが一時帰国中に開かれたリサイタルに行ってきました。
2年前のフランス出発前にも何度か演奏を聞かせて頂いたのですが、その時の内省的で哲学的な演奏に、今回はさらに軽さが加わって、実に多様な味わいのショパンになっていました。
バラード4曲、プレリュード24曲、それにアンコール1曲の30曲近くを一人で演奏されたのですが、それぞれの曲の性格が見事に弾き分けられて、各曲の表情を存分に楽しむことができました。
パリ国立高等音楽院では審査員満場一致での合格だったそうですが、今年入学できたのはわずかに15人。それでも今年は多い方なのだそうです。その内女子は3人とのこと。今まで知らなかったのですが非常に狭き門なんですね。その快挙に拍手喝采です。
これからも応援していきたいと思います。