
これまで歌い続けてきたハマ音合唱団の第30回サマーコンサートが開かれました。
この合唱団はプロの演奏家を招いて共演することを特徴としていて、私は第1回から参加していました。
これまでに多くの著名なソリストをお迎えし、コンサートではソリストとして素晴らしい演奏を聞かせていただくばかりではなく、演奏会前後には団員と交流の時を持っていただいたり、打上では一緒に宴会に参加していただいたりと、それこそ夢のようなひと時を共にしていただきました。
団員もとても仲が良く、ケアも厚い団です。
私は30年間若手としてここで育てていただき(30年経ってもどういうわけかまだ若手)、発声、音楽性、ハーモニーのみならず、実行委員としての縁の下の力持ち的活動や、ホームページの制作など、たくさんの活動をさせていただいてきました。
今年の組曲は中西あかね作曲の「ひとつの時代」。「この海沿いの道を歩いて過ぎたことがある。まだ若くて元気で、そしてどこまでも向こう見ずで」という歌詞で始まるこの曲には、これまでの30年の歴史がそのままなぞられているようで、歌っていてグッときてしまいます。指導をして下さる辻志朗先生にも「いろいろな思い出を歌に表して詩を表現してください」とご指導いただきました。
30年というのは過ぎてみるとアッという間ですが、その間に私は結婚をし、出産、子育て、仕事の開始、子供の成人と独立など一通りの人生のストーリィがありました。ここまで守られ、好きな音楽を続けてこられたこと、またそれを支えてくださった方々に、深い感謝を覚えながら心を込めて歌いました。
音楽の勉強は人生を深く感じて生きることだと思います。日々の経験そのものが演奏を深めてくれます。
この合唱団で歌えてよかった、私を育ててくださった団員の皆様に感謝しています。
当日は大変多くの方にお越しいただき、1階席はほぼ満席に近い状態でした。
お越しくくださった皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。