6月1日、とても楽しみにしていたセミナーに行ってきました。ヤマハ横浜店で開催された江崎光世先生の指導法セミナーです。江崎先生の生徒さんはみなコンクールで輝かしい成績を残し、何人ものプロのピアニストをそだてていらっしゃる先生です。そのレッスンのエキスを知りたくて期待して参加しました。
小柄な先生は81歳とのこと! 教え始めて60年余年。とにかく毎日レッスンを続けて今日まで過ごしてこられたという大ベテランの先生です。「最近物忘れが多くて」と前置きして始められましたが、2時間立ったままで内容の濃いお話をしてくださいました。
まず第一声が「ポリシーのないレッスンはダメです。」とキッパリ。それは先生の子供のころのレッスン経験から確信していらしたということです。
先生がピアノを習い始めたころは教材がバイエルしかなかったそうですが、教え始めで間もなくいろいろな教材が出始めてきたそうです。その中でも先生の目でよい教材を選んでずっと使い続けていらっしゃるとのこと。それは伴奏のCDがついていて、伴奏に合わせて弾くことで安定した演奏ができるようになっていくとのことでした。
連弾や他楽器とのアンサンブルを大切にされてことを力説され、管楽器や打楽器、声楽のほか、なんと先生の教室ではオーケストラの協力を得てコンツェルトのレッスンも時折されるとか。さすが規模が違います。
ソルフェージュのレッスンもビデオに撮った録画を見せて下さって、具体的に追いえていただくとことができました。小さい子供にここまで?と躊躇してしまうような内容も、子供が楽しく理解できるように工夫してしっかり教えられていて、取り入れさせていただきたい内容がたくさんありました。
先生の自伝にもなる「愛のピアノレッスン」も読ませていただきましたが、生徒のことを一途に考え、心を砕いて対応すること、自分のレッスンに工夫をこらすことなど細かに書いてあり、真摯で熱意のある姿勢に心から心服しました。
私もこういう先生になりたい、生徒さんに力をつけることができるレッスンがしてあげたいと思いました。
素晴らしいセミナーに参加できたことに感謝です。