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ピアノギャラリー発表会

 3月25日、講師をしているピアノギャラリーの教室の発表会がありました。

楽器店の発表会は、個人の教室と違ってとても沢山の生徒さんたちが参加されます。レベルも始めたばかりの初歩の子供さんから、大人のセミプロ級の生徒さんまで様々。教室ではフルートやヴァイオリンなどの教室もあるので、中にはギター、ヴァイオリン、ピアノの親子三世代でのファミリーアンサンブルまで。実にバラエティーに富んだ素敵な演奏が繰り広げられました。

 

 私の生徒さんも生まれて初めての発表会に参加。まだ習い始めて半年で4歳ということもあり私との連弾ですが、「どどどど どーなつ」はおいしいドーナツを目の前にした明るく元気な音色で、また「うずまきめだまになっちゃった」はすこしフラフラするような今持てる力を充分に発揮できたと思います。演奏を終えたK君もとても楽しかった様子。「来年も頑張ろう!」「オー!」と元気いっぱいな握りこぶしを振り上げてくれました。

 

 もう一人のSちゃんはステージ前に緊張の面持ち。私からは「曲の中に入って、ロバになったりインディアンになったり、その世界を楽しんで」とアドバイス。ステージでは緊張の中でもはっきりした音色でイキイキとした素晴らしい演奏をしてくれました。こちらも花丸! 来年も素敵な曲にチャレンジしましょう。

 

 数多くのプログラムの中でも、みんな自分の演奏は1回きり。その時その時が真剣勝負。思うように演奏できなかったのかステージから降りて悔しがる人、やり切って満足げな人、燃え尽きて少し呆然としている人、それぞれですが全員が緊張と闘いながら練習の成果を出そうと頑張っていました。

発表会やコンクールに出るのは勇気のいることです。ときには逃げたくもなります。でもそこに立ち向かう勇気と、その日のために頑張る努力は確実に自分を大きくします。そして演奏後の反省は、確実に次へのステップアップの栄養となることでしょう。

 曲を仕上げる忍耐力、楽譜を読む理解力、音楽に表情をつける感性、ステージを通して培ったものは、必ずピアノ以外の場でも自分の力となっているはずです。ぜひ多くの機会を捉えてステージにチャレンジしましょう。