昨日は大雪が降りました。関東地方では珍しい15センチを超える大雪です。
前日までとても暖かかったので、これで降るの?と半信半疑でしたが、天気予報も大当たりでしたね。
小さい生徒さんたちは雪が楽しみといっていましたが、大人はそういうわけにもいきません。
昨日は出かける予定があったので、一昨日のうちに車のタイヤにかぶせて雪道のすべり止めにする、タイヤの靴下のようなものを買ってきました。チェーン規制などには対応していませんが、たまにしか降らない都会の雪にはなんとか役に立ってくれそうです。
そして昨日の朝、出かけるときは雨だったのがお昼過ぎにはしっかり雪に。この日のレッスンはすべて中止になり、後日の振り替えとなりました。
帰る道すがらどんどん道に積もり始め、家に着くころには車のわだちがはっきりとつくようになりました。それでも昨日買ったソックスは使わずに、なんとか家までたどり着いたのですが、その後はもう出られませんでした。
音大生のころピアノのレッスンでブラームスを弾いていた時、先生から曲の情景をもっとつけるようにと言われました。その日は雨が降っていましたが「この窓からの眺めを見てどう感じますか」と聞かれ、厚い雲に覆われてしとしとと雨が降る色のない景色を見て「墨絵の世界のようです」と答えたら、「その感じを音に出しなさい」と教えられました。
昨日の風景もあの時と同じような墨絵の日本画を思わされます。しんしんと降る雪で静かな音のない世界が広がります。こんな風景を目にすると、やっぱりピアノで表したくなってきます。
日常生活からの思いもピアノ演奏に役に立ちます。日ごろの何でもない生活の中からも、何かを感じることを大切にしていきたいですね。